2018年1月9日火曜日

EX vs STD

最近はヤフオクでなにかを買うという用事がないのですが、久しぶりに楽器をチェックしてみました。
この時期はなぜか流通が激しいのでなにか面白いものでもないかと見て回っていたわけです。

遺品レベルのムラマツEXを発見しました。
EXは頭部管銀製、主管足部管が洋銀に銀メッキ仕上げです。
銀があるので管体そのものには黴菌が付くとかないのですが、ケースはひどいです。
ずいぶんと長い期間、ソフトケースに入れたまま押入れの奥のほうに押し込んでいたことを物語っています。まるで鏡餅の上下の間のようなカビ具合です。

グロ写真ともいえる出品はなかなか見られません。
見るだけでカビ臭さが伝わってきそうな出品でした。

さて、このEX、いまはEX3になっていますから古いモデルです。EX2はありません。
M120が一時期M150と呼ばれた時期を経て1996年頃からEXとなり、いまのEX3につながっています。
EX3は新品で25万円ほど、店頭の調整済中古で14万円ほど、未調整中古でしたら8万円が上限で、程度を気にしなくて探す気になれば6万円ぐらいで入手できます。

が、それよりEX3ではなく、EXに7万円を超える応札があるのを見つけた時にはちょっと驚きました。こちらは最終的に87千円で終了しています。


私がもっと驚いたのは、同じ時間帯に同じ出品者から出品されていたもう一つの管です。
同じくムラマツのスタンダード、製造番号から1978年モデルですが、こちらはれっきとした総銀製です。いわばムラマツの技術的主力商品です。
これになかなか値がつかないのです。
転売の素材にはちょうどいいかと思って55千円で応札してみましたが最終的には83千円になりました。私は落としませんでしたけどね。
6万円ぐらいまでであれば8万円かけてオーバーホールして14万円が原価ですから15万円で売れれば1万円の収入にはなります。
これは強気の売り手がいて、20万円ぐらいで売りに出している猛者もいます。
ヤフオクでスタンダードを20万円ではだれも買いませんよね。15万円が天井です。

それとも、家にあるM120とかM21を売り払って、その代わりの予備管にしてもいいとさえ感じました。

スタンダードよりもEXのほうが人気があるなんて、不思議なもんです。

まぁ、実際のところ、どんなに調整のしてある総銀製の管よりも洋銀の管のほうが吹きやすいには決まっています。

今回は落札しませんでしたが、いずれにしても手持ちの管を減らす必要があることの変わりはありません。
M21の頭部管の凹を修理するのにどれぐらいの費用が掛かるか調べてみましょうかね。
いつかムラマツでは数千円というようなことを言っていましたので多少は期待できます。



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