2014年3月5日水曜日

W211前期型にコーナリングライトを加工する

先日(とはいっても昨年末)、SLで帰宅した時に駐車場の入り口であることに気がついた。
曲がる方向が少し明るくなっていたのである。
これはなんのことはなく、コーナリングライトの光なのだが、普段乗っていたEにはその機能は無い。うちのE(W211)は前期型なので導入前のモデルだったというわけだ。光軸が動くのは上下のみ、それも手動です。
今ではAクラスでもアダプタティブライトと称して上下?左右自動可動式のヘッドライトが標準となっている。
SLについていたコーナリングライトはフォグランプを代用するタイプで、実は前照灯のスイッチをAUTOにしているとフォグランプは点灯しないので、普段、フォグランプはこのコーナリングライトの機能動作時だけのために存在します。
これはEも然り。フォグランプなんて点灯させる機会はまずありません。
では使おう。

若干の躊躇はあったものの、ついにAmazonでポチってしまい、それでも一ヶ月ばかり放置。
ようやく思い腰を持ち上げました。

これはコムエンタープライズという汎用後付電装品の会社のもの。3000円。コントローラがスカスカでなんの防水もされていません。

車両側で必要になるのは左右フォグランプとの往復配線、左右ウインカーの信号線、スモールライトの信号線、常時プラス電源線、それとボディアース。

まず、スモールライトの信号線を車室内のシガーソケットのイルミネーションから分岐させてエンジンルームのヒューズボックスに引き込みます。青のコードにしました。

一番の難所はウインカーの信号線取り出しと見込んでいました。
既存のハーネスはカツカツに作ってあるし、どれがウインカー信号線だかわかったところで、それを取り出すことができないんですね。
ネットで調べてみるとどうやらバルブソケットは容易に取り出すことができるらしいので深く探してみるとこんなものがありました。
これは既存のバルブソケットの対策品。通常品のソケットにはケーブルは付いていませんが、これはソケット断線対策品のようです。
では、これに似た細工をしようということでソケット底部分に穴を開けてケーブルを通してバルブ底の凸に接続しました。
これでウインカー信号線取り出しは解決です。(もっとも、これはあとでプラスマイナスが逆と判明して、凸ではない筒の部分に接続し直しました)
左が黄色、右が赤のケーブルにしました。

次に、フォグランプ配線をどうするかを検討です。
フォグランプの裏側ということはバンパーの裏側ということですから、これはバンパーを外すしかないなと。数箇所で留まっているだけのようなのだけど、モノが大きいだけに、1人では難儀かなと思っていました。
ところが、これもネットで深く調べてみると前期型にはアンダーカバー(エンジンルーム全体にアンダーカバーがついています)にフォグランプバルブ交換のためのサービスホール(点検口)があるらしいとわかりました。これは心強いですね。
サービスホールはこうなっています。
このフラップ状のものがカバーですのでグイッと開けば160度ぐらいは開きます。穴の大きさは両手を入れて作業するほどではありませんが、片手と半分は入りますから充分に作業できます。
ちなみに右側には低音ホーンがあります。
バンパー裏側、つまり車両の下へのアクセスですが、ジャッキアップではなく、なんと自宅駐車場の角棒タイプの車止めを縦に2本並べて、その手前にSL用に使っていた傾斜があるタイプの車止めをセットして、それに乗り上げるという方法を生み出しました。
角棒タイプが2本使いなのでちょっと危険なのですが…。
バルブソケットコネクタを抜いて、車輌からの信号線を分岐させます。
ひとつはそのままコネクタに繋ぎますが、逆流防止のためにダイオードを通します。
残る片方はダブルコードの赤でコントローラへ行き、そして黒のコントローラからの戻り線にダイオードを繋いでからコネクタに繋ぎます。
これは車輌から常時、球切れ感知のための微弱電流が流れているので、コントローラで阻害しないようにするためです。これをやっておかないとメーターパネル内に「ヒダリフォグランプタマギレ」と「ミギフォグランプタマギレ」が交互に表示されます。
車輌からフォグランプへと繋がっているハーネスには球切れセンサーのためにOFFでも0.70mAの電流が流れています。

ウインカーの信号線とフォグランプの往復線をまとめてコントローラに配線しますが、まずは簡易的にコルゲートチューブを使って処理します。

常時プラス電源線はヒューズボックスの中にあるものを使い、ボディアースは右側サスのアッパーマウント付近にある既存のものを使いました。

動作テストでヒューズをとばしてしまいましたが、概ね完成し、加工がわかるように白のタイラップで仮止めしたのがこれです。

あくる日にコルゲートチューブの配線を全てアセテートテープで巻き直しました。本設置なので、タイラップは黒の耐候性タイプに交換です。ケーブルが多すぎてバルクヘッドの貫通穴が使えないので、ウェザーストリップの接合部を捲って、そこを通してあります。

実は当初アセテートテープが見つからなくて、当初はエーモンの保護テープを買って使っていたのですが、これがあまりに見てくれが悪くて、探し回った挙句、ホームセンターの電材売場でアセテートテープを見つけました。
これです。
これで配線が目立つことはなくなりました。一部には自己融着テープを下巻きしてあります。
コネクタは防水ではないので、セメダインスーパーXの黒ゴム速乾タイプで処理します。

そして完成。
夜間の右左折時に進行方向が若干でも明るくなるのは助かります。
コントローラが粗末なのでいつかは壊れるでしょうけど、その時にはリレー数個で同様の機能のユニットを作ることも可能に思えます。

2000年頃以降のメルセデスにはレーンチェンジャーといって、ウインカーを少しだけ操作するとウインカーが3回だけ作動する機能がついているのですが、それにまで反応するのはちょっとご愛嬌ですな。
車速センサを噛ませばいいのですがね。そこはまたいつかの機会に…。

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